空冷時代の911(964)の外観を持つ「CTR アニバーサリー」(約9400万円)は、チューナーとして名高いルーフ社製。
かの911とはまったくの別モノで“イエローバード”の異名を持つモデルの最新版だ。
総重量1200kgという軽量マシンで、リアに搭載するのは710馬力の“水冷”ボクサー。
その最高速度は360km/h!
CTR アニバーサリー
1939年に自動車総合整備工場のAUTO RUFとして設立されてから80年。1980年代からはポルシェのスペシャルメーカーとして、もはや知らない人はいない存在になったRUF。
「イエローバード」と呼ばれた初代CTRの誕生から30年を記念して、2017年のジュネーブモーターショーで発表されたプロトタイプ「CTR 2017」は、2019年のジュネーブモーターショーで「CTR アニバーサリー」という生産モデルとして発表される。
カーボンモノコックシャシとカーボンボディを採用し、総重量は1200kgという超軽量のスポーツカー。3.6Lの水平対向6気筒ツインターボは最高出力710馬力を誇る。
エンジンルーム内は空冷エンジンをも彷彿とさせるネオクラシックなデザインになっており、車体重量バランスの均等化のため、エアコン用コンプレッサーとパワーステアリングポンプを電動としエンジンルーム外に配置。
高速度域に対応するようRUF製7速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、最高速度は360km/hに到達する。
CTR アニバーサリーは独自設計によるシャシとボディを採用しており、もはやベースとなる車両は存在しないそうです!
CTR アニバーサリーは既に完売
このCTRアニバーサリーの価格は75万ユーロ(約9400万円)。
プロトタイプのCTR 2017が発表された直後に限定30台が完売となり、もはや入手は不可能。
ただし、シャーシやボディを含めて多くの仕様が共通したNAエンジン搭載車両の「RUF SCR」は現行モデルとして販売されている。
初代CTRと新型CTRを比較
RUF CTR 1987
全長:4151ミリ
全幅:1692ミリ
全高:1310ミリ
重量:1150kg
エンジン:3.4リッターツインターボ
出力:469馬力
トランスミッション:5MT(のちに6MT化)
最高速度:時速343キロ
0-100キロ加速:4.1秒
CTR アニバーサリー
全長:4207ミリ
全幅:1818ミリ
全高:1265ミリ
重量:1200kg
エンジン:3.6リッターツインターボ
出力:710馬力
トランスミッション:6MT
0-100キロ加速:3.5秒以下
※ルーフは2018年に、やはりレトロな外観、しかしカーボンモノコックを持つ「SCR」も発表しています。
イエローバード欲しい。
— ジル (@GiroudAU) 2019年12月1日
RUF CTRhttps://t.co/5E3sx79C5h