日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティは、『プロジェクト・ブラックSプロトタイプ』(Infiniti Project Black S Prototype)を限定生産するかどうかの最終決定を、2019年内に行うと発表した。
F1マシンにインスパイアされた市販車
プロジェクト・ブラックSプロトタイプのパワートレインは、ハイブリッド。インフィニティとルノースポールF1チームが共同開発した。F1マシンのデュアルハイブリッド電動パワートレイン技術を、どのように市販車に導入できるかを研究開発している。
直噴3.0リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンには、独自のエネルギー回収システム「ERS」を採用。3つのモーター発電機ユニット(MGU)を搭載しており、ひとつのMGUは、ブレーキ時の運動エネルギーを回収する。2個のターボチャージャーには、それぞれMGUが装備されており、排ガスから熱エネルギーを回収する。これにより、パワートレインはブレーキと加速の両方の場面において、電気を生成する。電気エネルギーは、車体後部にレイアウトされた蓄電容量4.4kWhリチウムイオンバッテリーに蓄電される。
プロジェクト・ブラックSプロトタイプは、このデュアルハイブリッド電動パワートレイン技術によって、最大出力571psを獲得した。ベースエンジンの405psを4割上回るパワーを発生する。バッテリーに蓄えられたエネルギーは、最大120kWの追加電力をドライブトレインに直接供給することが可能だ。これにより、0~100km/h加速4秒以下のパフォーマンスを実現。
外装/エクステリア
Q60クーペをベースとしたプロジェクトブラックSは、エアロダイナミクスを最適化した大胆なデザインが特長。マットグレーとブラックの仕上げとし、スポーティで重厚感があるイメージ。
攻撃的なデザインと、まるでスーパーカーのようなスタイリングは、一般ユーザから相当に評価が高く、このスタイリングにて販売されるようであれば、かなりの注目を浴びる一台になるのではないかと推測。
フロントバンパーやリヤバンパー、リヤディフューザー、リヤウィング、2本出しマフラー、全体的にアグレッシブなデザインとなっていますね。
標準仕様のQ60よりも大きく幅広の鍛造21インチアルミ合金ホイールも軽量化が図られた。(センターキャップ)
内装/インテリア
インテリアもかなりスポーティーなデザイン。
スイッチ類、ステッチ、カーボンパネルなどを見たらスーパーカーそのもの。全体はブラックで統一され、そこにイエローが映える。