フィアットは、新型『500』(Fiat 500)の発売記念限定車、「La Prima」(ラ・プリマ)の受注を欧州で開始した。イタリア本国価格は、3万7900ユーロ(約455万円)と発表された。
ラ・プリマは、新型500の誕生を記念した限定車。特別なスタイル、装備、テクノロジー、コネクティビティを備えている。
自然をイメージして得たボディカラー
電動化されたEVになるのが最大の特長だ。ラ・プリマのデザインは、500の血統を明確に感じさせ、ディテールへのこだわりを表現しているという。
ボディカラーのラインアップは、自然からヒントを得た3色を設定している。3層コートのセレスティアルブルーは、空へのオマージュ。パールコートのオーシャングリーンは、海を表現。メタリックコートのミネラルグレイは、大地を連想させる色。
また、フルLEDヘッドライト、エコレザー張りのダッシュボード&シート、17インチのダイヤモンドカットホイール、クローム仕上げのウィンドウ&サイドパネルのインサートなども、ラ・プリマの装備の特長になる。ソフトトップにはモノグラム柄が採用され、シリアルナンバー入りの専用エンブレムが装備される。
セグメント初のレベル2の自動運転機能
セグメントで初めて、レベル2の自動運転機能を導入。フロントフェイシング・カメラ・モニタリング・テクノロジーが、車両の全周を監視する。インテリジェント・アダプティブクルーズコントロール(iACC)は、検出された車両、自転車、歩行者などに対応して、アクセルやブレーキを操作する。レーンセンタリングは、道路の車線を検出できる場合、車両の位置をレーンの中央に維持する。
インテリジェント・スピードアシストは速度制限を検出して、それに従うことをドライバーに推奨する。アーバン・ブラインドスポットは、超音波センサーを活用して死角を監視し、障害物を検出した場合は、ミラーに設置された三角形の警告灯を点灯する。アテンションアシストは、長時間走行時にディスプレイに警告を表示し、休憩を取るようにドライバーに推奨する。360度センサーは、車庫入れ時や複数の切り返しが必要な場面において、バードビューを表示し、障害物を避けることができる。
家庭用電源に接続できる充電システム「Easy Wallbox」
ラ・プリマには、家庭用電源に接続できる家庭用固定チャージングシステムの「Easy Wallbox」が標準装備される。ENGIE EPSがFCAのために開発したこのシステムは、新型500の発売に合わせ、欧州ではFCAのパーツ&アクセサリー部門のMOPARが販売を行う。
ジョルジオ・アルマーニ
アルマーニが手掛けたフィアット500は、ボディにレーザーで模様を刻んだ金属製のカバーを装着。これに絹のような光沢を放つグレー・グリーンのペイントを施しました。エコレザーのシートにも同じ模様が立体的に加工されています。ダッシュボードはオープン・ポアのウッド。その周囲をアルミのインレイが囲みます。
ブルガリ
ブルガリのフィアット500には「MAI TROPPO(Never Too Much)」という名前が付けられています。サフラン色のペイントは、金粉入りの塗料を手作業で吹き付け「宝石」感を強調。ダッシュボードとシートにはブルガリのシルク・スカーフが使われています。ステアリングホイールの中央にはめ込まれたアメジスト、トパーズ、シトリンは、取り外すとブローチになります。
カルテル
家具ブランドのカルテルは、イメージ・カラーのブルーでボディを塗装。廃棄されたパラボリック・プロジェクターからリサイクルしたポリカーボネートを使って、フロントグリルやホイールキャップ、ミラーキャップを覆いました。その模様はフェルッキオ・ラビアーニがデザインしたカルテルの「カブキ」ランプから着想を得ています。同じパターンが型押しされたシートのファブリックは、リサイクルされたポリエステル。インテリアのプラスティックには、100%リサイクルのポリプロピレンを使用しています。
これら3台の特別なフィアット500は、ディカプリオの環境保護活動を支援するため、チャリティ・オークションに出品される予定です。普通のフィアット500では物足りないという方は、地球のためにもぜひ高額の入札を!