アストンマーティン(Aston Martin)は1月8日、新型車の『V12スピードスター』を、2020年後半に初公開すると発表した。
V12スピードスターは、世界中の目の肥えたドライバーに向けて、少量を限定生産する予定だ。アストンマーティンによると、英国のスポーツカーブランドの誇りある過去とエキサイティングな未来を祝うモデルになるという。
伝説のマシン「DBR1」がデザインの原点
V12 スピードスターのデザインは、アストンマーティンのデザインチームとQ by アストンマーティンが組み12ヵ月以上もの時間をかけて綿密に作業を行なった。
デザインにインスピレーションを与えたのは、1959年にル・マンとニュルブルクリンク1000kmで勝利した伝説のマシン、DBR1。そして同社創立100周年の2013年に登場したコンセプトカー「CC100 スピードスター コンセプト」にも着想を得ている。
CC100 スピードスターコンセプト
一方、CC100 スピードスターコンセプトは、アストンマーティンの創業100周年を記念して、2013年に登場した。このCC100 スピードスターコンセプトも、Q by アストンマーティンとアストンマーティンのデザイン部門による1年以上のV12スピードスターの開発作業に刺激を与えたという。
V12スピードスターの予想デザイン
V12スピードスターの心臓部には、アストンマーティンの5.2リットルV型12気筒ガソリンツインターボエンジンの高性能バージョンが搭載される。最大出力はおよそ700ps、最大トルクはおよそ71.4kgmを引き出す。優れたパフォーマンスとレスポンス、スリリングなV12サウンドトラックを備えたこのエンジンは、トランスアクスルレイアウトのZF製8速ATと組み合わせられる。
アストンマーティンV12スピードスターに搭載されているパワートレインは、豊富なキャラクターを持つ。
世界限定88台を手作業で生産
V12スピードスターは、世界限定88台を手作業で生産する計画だ。2021年の第1四半期(1~3月)に出荷が開始される予定、としている。
アストンマーティンのアンディ・パーマー社長兼CEOは、「V12スピードスターは、アストンマーティンの野望と創意工夫を示すだけでなく、アストンマーティンの豊かで比類のない遺産を称える。V12スピードスターのオーナーとなる88人の熱狂的なコレクターは、アストンマーティンの歴史において、象徴的な新しい作品を確保することになる」という。
価格は明らかになっていない。少なくとも75万ポンド(1億646万円)を超える値付けになると予想されている。
V12 Speedster - Opening Soon.
— Aston Martin (@astonmartin) 2020年1月8日
The limited-edition open cockpit Speedster celebrates our rich racing heritage and honours our 1959 Le Mans-winning DBR1 and CC100 Speedster centenary concept car.
Just 88 examples will be available to worldwide.https://t.co/8PVMcsMHv6 pic.twitter.com/Uy4trKvFxZ