BMWは6月2日(現地時間)、10月から発売する新型2ドアクーペ「4シリーズクーペ」を世界初公開した。同モデルの発表はインターネット上で開催され、新モデルの特長が紹介された。
新型4シリーズクーペでは、4ドアセダンの新型3シリーズとは明確に区別するために、エクステリアデザインはクーペの特徴的なプロポーションが与えられ、伝説的なBMWクーペの伝統に従って縦長のキドニーグリルが採用された。
新しいグリルはクラシックモデルのデザインの復活
新型のデザインは、新型3シリーズと明確に区別され、印象的なフロントマスクや特長的なクーペプロポーションを備えている。縦長のキドニーグリルは、BMWのクーペの伝統に従い、エンジンを冷却する空気をより多く取り入れることを狙った。伸びやかなサイドウィンドウのグラフィック、力強い彫刻が施されたショルダーライン、流れるようなルーフラインが、スポーティさや優雅さを表現。
グリルは前方に傾斜し、フロントバンパーのほぼ下端まで伸ばされた。標準モデルの空気取り入れ口は、メッシュデザインだ。BMWによると、新型のキドニーグリルのデザインは、BMW 『328クーペ』やBMW 『3.0 CSi』などのクラシックモデルのデザインを復活。
新型4シリーズクーペのラインナップ
トップモデルのM440i xDriveクーペでは、最高出力275kW(374HP)/5500-6500rpm、最大トルク500Nm/1900-5000rpmを発生する直列6気筒 3.0リッターガソリンエンジンを搭載。トランスミッションは8速ATで、駆動方式は4WDの「BMW xDrive」を採用。
また、48Vマイルドハイブリッドテクノロジー(8kW/11HP)が採用。
パフォーマンスでは0-100km/h加速4.5秒、最高速は250km/h。燃費性能は7.1–6.8L/100kmで、ユーロ6d規制に対応。
M440i xDriveクーペのほか、発売時のモデルバリエーションは直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する「420iクーペ」「430iクーペ」、直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載する「420dクーペ」「420d xDriveクーペ」の5モデルをラインアップ。2021年3月からは、直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載する「430d xDriveクーペ」「M440d xDriveクーペ」も追加予定。
直列6気筒ガソリンエンジンとすべてのディーゼルエンジンにはマイルドハイブリッドテクノロジーが採用され、48Vスタータージェネレーターにより燃焼エンジンを8kW(11HP)でブースト。また、すべてのディーゼルエンジンに2段ターボチャージャーが搭載されている。
フルデジタルコックピット設定
インテリアは、スポーティなドライビング体験を支援する新しいデザインで、ドライバー重視のコックピットとした。最大10.25インチのコントロールディスプレイを採用する。オプションで、フルデジタルの12.3インチのインストルメントクラスターが選べる。センターコンソールには、高品質デザインのコントロールパネルを装備。
新開発のスポーツレザーステアリングホイールやスポーツシートを標準装備する、センターコンソールのニーパッドはオプション。