メルセデスベンツは5月25日、次期『W223 Sクラス』(Mercedes-Benz S-Class)を、2020年の後半にワールドプレミアすると発表した。
メルセデスベンツは、9月にオープンするドイツ・ジンデルフィンゲンの新しい「ファクトリー56」において、次期Sクラスの生産を開始する予定で、ファクトリー56は近代的な生産施設で、革新的な技術とプロセスを導入するのが特長。
次期型Sクラス
次期Sクラスには、最新の人工知能(AI)が搭載される。現行型ではプラグインハイブリッド車(PHV)が用意される電動モデルについても、次期型では顧客のニーズに基づいて、電動化に関する基準を引き上げるという。
ダイムラーとメルセデスベンツのオラ・ケレニウスCEOは、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による困難な状況にもかかわらず、戦略的な軌道に乗っている。2020年は次期Sクラスを発表する特別な年。現行型はすでにクラスの基準を引き上げたが、次期型は並外れた技術を備えた傑作となるだろう」と語った。
リアのデザイン...どうでしょうか...??
まだ見慣れていないのかメルセデスファンとしてコレは酷い...(-_-;)
Sクラスというか、下のクラスに見えます...
インテリアもW222型の方がラグジュアリーで高級感に溢れていてよかった印象ですね〜
新型Sクラスのパワートレインとスペックは?
- 直列6気筒3Lガソリンターボ+マイルドハイブリッド「EQ Boost」
エンジン出力:370ps/51.0kgm
モーター出力:22ps/25.5kgm - 直列6気筒3Lディーゼルターボ
出力:286ps/61.2kgm - 直列6気筒3Lディーゼルターボ
出力:340ps/71.4kgm - 直列6気筒3Lターボ+電動コンプレッサー+モーター機能付発電機「EQブースト」
出力:441ps/53.0kgm - V型6気筒3Lガソリンツインターボ + 電気モータープラグインハイブリッド
エンジン出力:367ps/50.1kgm
モーター出力:122ps/44.9kgm
EV航続距離:50km - V型8気筒4Lガソリンツインターボ
出力:612ps/91.8kgm - トランスミッション:9速AT
- 駆動方式:FR or 4WD「4MATIC」
メルセデス・ベンツ新型Sクラスには、直列6気筒エンジンを中心とした新世代のパワートレインが搭載されます。
メルセデス・ベンツはこれまでV型の6気筒エンジンを採用していましたが、今後は4気筒エンジンとパーツを共有することができる直列6気筒エンジンへの切り替えを発表しており、最新のCLSクラスにも搭載されています。
直列6気筒エンジンはガソリンとディーゼルが用意され、新開発されたマイルドハイブリッドシステム「EQブースト」とも組み合わせることで、走行性能と環境性能が高められます。
新型Sクラスではこのほか、プラグインハイブリッドモデルやハイパフォーマンスなV型8気筒エンジンもラインナップされ、幅広いユーザーの要望にこたえることになります。
メルセデスベンツ新型Sクラスの安全装備は?
メルセデス・ベンツ新型Sクラスには、自動運転車の技術「レベル3(条件付自動運転)」に相当する安全システムが搭載されます。
現行モデルでは、「レベル2(部分自動運転)」に相当するステアリングアシスト付きのアダプティブクルーズコントロールを含むシステムが採用されていました。
レベル3安全システムでは、中央分離帯で車道が分けられている道路にて、60km/hほどの低速域での運転をシステムに任せることができるようになります。
レベル3自動運転技術は、Sクラスのライバルであるアウディ「A8」が全面改良で世界初採用しており、メルセデスも対抗することになります。
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