外車などは本来ヨーロッパのナンバーをつけるためのボルトが日本のナンバーの外側に見えてしまっているものが多くあり、せっかくその外車はかっこよくてもちょっとダサいなあと残念に思ってしまうことが割と多くあります。なぜ日本のナンバーはヨーロッパと同じような形ではないのか?ヨーロッパナンバーのデザインの方が車本来のデザインを邪魔しない気がします。今回はなぜ日本のナンバーが今のような形になったのか、そして今後改善されていくのかについてお話します。
ナンバープレートの違い
日本のナンバープレートの役割とヨーロッパのナンバープレートの役割の違いについて簡単に説明していきたいと思います。
日本のナンバープレートには3桁の分類番号とひらがな、地名と希望の数字が表記されていますが、実はこの分類番号はヨーロッパのナンバープレート(ユーロプレート)には書いてありません。その理由として日本の分類番号は車が商業用なのか乗用なのかを識別したり、小型か大型かを識別するという役割を担っていて、昔の日本ではその分類番号が小型か大型かによって税金が変わっていました。
反対にユーロプレートが表すものは国によって様々ですが、基本的にはどの国もナンバー登録した地名と個体を識別するための番号の二つで構成されています。
ナンバープレートの色が違う場合もあり、意味があるわけではなく国によって黄色か白かという風に分けられ、欧州のナンバーは日本ほど詳しく分類されていません。
なぜ日本のナンバーはダサい?
本題の日本のナンバーがダサいということについてお話していきたいと思います。
日本のナンバーがダサいと言われる理由として車のデザインを邪魔してしまうサイズということが問題点です。日本のナンバーサイズだとナンバープレートの下のグリル部分にナンバーがかかってしまいます。
ユーロナンバーサイズの方はぴったりと納まっています。この下に出てしまうか出てしまわないかというところがナンバーがデザインを邪魔するか邪魔しないかの大きなポイントとなっていますね。
韓国ではすでに改善された
韓国は日本と同じようなサイズのナンバーでしたが、視認性とデザイン面で変えて欲しいとの意見が多かったため変更されることとなりました。
ヨーロッパと同じサイズになったのは割と最近です。2006年にナンバーが変更されヨーロッパと同じ形式になりました。
実は日本でも2012年に「ナンバープレートのあり方に関する懇談会」が開かれ、そこでヨーロッパのようなナンバープレートに変更するかどうか議論される機会がありました。
その懇談会では現在の日本ではナンバープレートの読み取り機器や車両の改修など多くの社会システムに今の形のナンバープレートが深く浸透しているため、これを変更すると多くのコストがかかってしまい、変更に至るほどのメリットがないとしてその結論は結局見送られることとなりました。