キャデラックは2月4日、新型『エスカレード』(Cadillac Escalade)を米国ロサンゼルスでワールドプレミアした。
エスカレードは、キャデラックの最上級SUVだ。日本市場にも導入されており、2019年1~9月、全世界で3万台以上を販売した。米国では、フルサイズの高級SUVセグメントにおいて、およそ25%の市場シェアを獲得。
ボディーサイズ
新型のボディサイズは、全長5382mm、全幅2059mm、全高1948mm、ホイールベース3071mm。新型にも、ロングボディの「ESV」が設定される。ESVのボディサイズは、全長5766mm、全幅2059mm、全高1942mm、ホイールベース3407mmだ。全長は384mm、ホイールベースは336mm長い。
パワートレイン
パワートレインには、新開発の6.2リットルV型8気筒ガソリンエンジンが搭載される。可変バルブタイミングやストップ&スタート機能を採用した。最大出力は、420hp/5600rpm、最大トルクは63.5kgm/4100rpmを獲得する。
また、3.0リットル直列6気筒ターボディーゼルエンジンも用意する。最大出力は277hp/3750rpm、最大トルクは63.5kgm/1500rpmを引き出す。最大トルク63.5kgmは、6.2リットルV型8気筒ガソリンエンジンと同数値だ。両エンジンには、10速ATを組み合わせている。
外装/エクステリア
新型エスカレードのエクステリアには、キャデラックの最新デザイン言語が導入された。水平基調のヘッドランプに大型グリルを組み合わせて、広く自信に満ちたスタンスを強化している。リアには、縦長デザインのテールランプを採用する。足元は、22インチの大型アルミホイール。
内装/インテリア
新開発のベージュトリムを採用する。独自のミシン目とキルティングパターンを備えた専用シートをデザイン。8色以上のトリムカラーが選択できる。
新型は、2列目と3列目シートのスペースが大幅に増えた。これは、ホイールベースと全長を伸ばした効果だ。新開発の独立リアサスペンションにより、フロアが低くなり、2列目と3列目シートへのアクセス性を高めた。キャデラックによると、3列目シートの乗員が、より自然な姿勢で着席できるという。
3列目のレッグルームは886 mmで、従来型比で40%増加した。キャデラックによると、新型エスカレードはセグメントで最も広い3列目スペースを持つという。ラゲッジスペースも722リットルと、従来型に対して、68%増えた。また、ソフトクローズドアを採用。電動アシストにより、ドアがスムーズに閉まる。
自動車メーカーの車載ディスプレイとしては初めて、38インチの湾曲した大型OLEDディスプレイを採用した。
鮮やかな解像度の38インチ大型OLEDディスプレイは、4Kテレビの2倍のピクセル密度が特長だ。
キャデラックによると、このテクノロジーが最大限の色の表現を可能にするという。このOLEDディスプレイには、センターディスプレイ用のタッチスクリーンコントロールを導入。ロータリーダイヤルコントローラーとステアリングホイールコントロールも装備される。